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観客乱入などで試合中断、2時間後に再開したが…
U-23アルゼンチン代表はパリ五輪(パリオリンピック)2024・グループリーグB組第1節でU-23モロッコ代表と対戦し、1-2の敗戦を喫した。しかし、問題発生によって試合が中断し、約2時間後に再開される事態となったため、アルゼンチンサッカー協会(AFA)が苦情を申し出た。米紙のスペイン語版『エル・ディアリオ』が報じている。
前半アディショナルタイムにU-23モロッコ代表のソフィアン・ラヒミに先制点を許すと、49分にはラヒミにPKで追加点を決められた。追いかける展開のU-23アルゼンチン代表も68分、ジュリアーノ・シメオネがゴールを決めて1点を返す。さらに、後半アディショナルタイムにはクリスティアン・メディナが得点し、土壇場でU-23アルゼンチン代表が同点に追いついた。しかし、ここで観客の乱入やボトルの大量投げ込みによって、約2時間も試合が中断。再開後にVARのオフサイド判定でメディナの得点が取り消され、U-23アルゼンチン代表が1-2の敗戦を喫している。
試合後にはU-23アルゼンチン代表を率いるハビエル・マスチェラーノ監督や選手たちが不満を爆発させたが、アルゼンチンサッカー協会も黙ってはいなかった。同メディアによると、国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会に正式に苦情を提出したという。AFAのクラウディオ・タピア会長は「今日のサンテティエンヌでアルゼンチン人が経験したことは不運だった。モロッコの観客がピッチに侵入し、主審によって中断されたはずの試合を続けるために、ドレッシングルームで2時間近く待つというのは、大会のルールに反するナンセンスな行為だ。さらに、アルゼンチンとモロッコの両チームのキャプテンが、試合を再開すべきではないと考えていたにもかかわらず、その意見に聞く耳を持たなかった。アルゼンチンサッカー協会は、すでにFIFA規律委員会に苦情を提出し、適切な規制措置がとられ、責任の所在が誰であろうと制裁を科すことができるようにしている」との声明を出している。
また、アルゼンチンのテレビ局『チャンネル12』は「ドレッシングルームで1時間半以上過ごした後に試合は再開されるべきではなく、したがってゴールは認められるはずはないというのがその主張である。その結果、AFAが提出したのは、試合の勝敗を決める要求である。これは滅多に実現しない要求ではあるが、FIFAはこれを評価しなければならないだろう」と報じた。
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