「このチームだったら優勝を狙える」
「アジアカップ中もそうでしたけど、特に自分はキャプテンとしてみたいな考えはあまり持っていなくて。最低限の仕事というか、自分は誰かが違う方向を向きそうだったら、ちょっと練習で盛り上げたり、試合前に少し盛り上げるみたいな感じのことしかやっていないんです。そんなに“キャプテンとして”ということを意識して生活はしていませんでした。だから、彼らから学ぼうとすることがなかったわけではないですけど、そこまで意識はしていなかったです。いち選手として、チームが勝つために自分にできることができたらいいなと思っていました」
ーーU-23アジアカップでは選手ミーティングを開いたという話にもあります。そこにはどんな意識があったのでしょうか?
「それも自分主体ではやりましたけど、他の副キャプテンの選手たちもそういった考えを持っていたので、ちょうどこの時期にやるのがいいんじゃないっていう話をした中でのミーティングでした。最初は少し喋りましたけど、あとはもうみんなに任せて喋りたい選手が喋ったり、いつも喋ってなさそうな選手がいたら少しだけ意見を聞かせてもらったり。だから、特に何か自分が率先してというわけではないんです。チームとしていい話し合いができたと思います」
ーーパリ五輪が目前に迫っています。個人としてパリ五輪への思いは強いですか?
「そこまで強い思いがあるわけではないですけど、やはり貴重な世界大会のうちの一つでありますし、年代別の代表として戦える最後の大会だと思うので、そういったところに関してはすごい憧れがありました。やはりU-20やU-19など世代別代表の時は世界大会に向けて頑張っていた中で、(コロナの影響もあって)それが無くなったと聞いたときはすごくショックでした。だからこそ、久々の世界大会なので頑張ろうという気持ちはすごくあります」
ーーまだメンバー入りが決まったわけではありませんが、改めてパリ五輪に向けた思いを教えてください。※編注:取材はメンバー発表前に行われた
「正直、選ばれるか選ばれないかは自分にとってどうでもいいというか、考えるべきはそこじゃないという感じのモチベーションを持っています。やはり出るからには優勝を目指したいですし、このチームだったら優勝を狙えると思っています。優勝を目指して頑張りたいなと思いますし、個人としてはチームが勝つためのプレーができればいいなと思います」
(取材・文:林遼平)
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