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シント=トロイデンVVに所属する藤田譲瑠チマが、サッカーU-23日本代表としてパリオリンピック(パリ五輪)でプレーする。主将としてチームをまとめる立場にある藤田は、かつて見た先輩の背中を思い出しつつも、自分らしいキャプテン像を作り上げる。(取材・文:林遼平)※取材日:6月27日
著者プロフィール:林遼平
1987年生まれ、埼玉県出身。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。
「誹謗中傷みたいなものはあった」「チームとしてうまく乗り越えていけた」
ーー3月のAFCU-23アジアカップでは優勝とともに五輪の切符を掴みました。かなりプレッシャーのある大会だったと思いますが、改めてチームの雰囲気はどんなものだったのでしょうか?
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「(パリ五輪の出場権獲得のために負けられなかった準々決勝の)カタール戦は自分としてもすごく緊張しましたし、他の選手もすごく緊張していたと思います。そこに向けた日々の練習からも少しピリピリ感みたいなものを感じていました」
ーープレッシャーという意味では、現代的な難しさだと思いますが、どうしても結果や内容に対して周りからの声がキツく感じてしまうところがあると思います。そういう難しさは感じませんでしたか?
「自分に関してはほとんど悪い声は上がっていなかったので難しいとかはありませんでしたが、やはりチームのことや個人の選手に向けての誹謗中傷みたいなものは遠征中もありました。その選手たちがどう思っていたかは自分にもわかるので、難しかったところはあると思いますけど、そういう状況でもチームとしてうまく乗り越えていけたと思います」
ーーそういう状況の中で、五輪の切符を決めたときの思いというのはどんなものだったのでしょうか?
「まずは嬉しかったという気持ちが第一でしたけど、自分の目標はアジアカップ優勝というところにありました。最初は少し喜びましたけど、その後は次に向けていい準備ができたらいいなという気持ちになっていました」
ーーその準備を続けた結果、U-23アジアカップ優勝にたどり着きました。優勝できた要因はどんなところにあると感じていますか?