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日本代表 4か月前

U-23日本代表はやはり総力戦に強い。予選不在だった2人のアタッカーがもたらすバリエーション【西部の目/パリ五輪】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

やや甘さが出ていたシーンとは?



 攻め込みは左サイドが中心。左サイドバック大畑歩夢、左ウイング斉藤、トップ下の三戸が流動的にポジションを変える。斉藤、三戸の俊敏な動きと自信満々のキープ、的確にポジショニングを変えながら前線へ飛び出していく大畑。先制点は斉藤のパスで抜け出した大畑のプルバックを三戸が落ち着いてニアサイドへ決めた。

 パラグアイは球際の強さをみせる半面、アフターチャージが目立ち、平河悠の足首を踏みつけたビエラがVAR介入後のオンフィールドレビューで退場に。フォーメーションを4−4−1に組み直すが、もともと日本のビルドアップを制御しきれておらず、前線が1人なったことで日本のボールを奪える望みはかなり薄くなった。

 後半に入って49分、高井にイエローカードが出る。いったん攻め込みをカットした後、キープしようとして奪われてファウルしている。寄せの速さとフィジカルコンタクトの強さで、10人になったパラグアイにもまだチャンスがあると思わせるシーンだった。

 1点ビハインドのパラグアイはボールを持てたら前線に3、4人を上げて長めのフィード。コンタクトの強さで圧力をかけてくる。

 GK小久保玲央ブライアンからつなごうとして、関根大暉が奪われてイエロー。これも相手の球際の強さを考えるとリスクのあるプレーだった。接近しなければチャンスの相手に対して、やや甘さが出ていたかもしれない。

 しかし、パラグアイは攻撃時に運動量を上げたことで中盤が空き、セカンドボールはことごとく日本が拾う展開になっていった。

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