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日本代表 3か月前

苦しさを強さに。斉藤光毅が見つけた「辛い時期を乗り越える方法」。サッカーU-23日本代表10番が戦う術【パリ五輪コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by JMPA

斉藤光毅が見つけた「辛い時期を乗り越える方法」

サッカーU-23日本代表FW斉藤光毅
【画像:スクリーンショット】



「出たときを見据えて考え続けられるかが、辛い時期を乗り越えられる方法だと思っている。それを考えることが自分の経験値になるし、出られないとき、ちょっと出られるようになった時にどういうプレーができるのか。そういう引き出しも増えてくるので、本当に考え続けることが大事だと、この3年半で感じることができた」

 準備し続けてきたからこそ、チャンスが訪れたときに結果を残すことができた。ロンメル加入から半年、21/22シーズンは開幕節から2試合連続ゴールを決め、自身の立場を不動のものとした。ロッテルダムに期限付き移籍で加入した最初のシーズンも開幕節はベンチスタートだったが、デビュー戦で2アシストをマークしている。

 このとき、斉藤は所属事務所を通じて、このようなコメントを残している。

「『試合に出たら、ちょっとしたきっかけで選手やスタッフ、サポーターからも信頼されるようなプレーができるはず!』と、ずっと自分に言い聞かせてきたので、準備してきてよかったなと思っています。『今日のデビュー戦で苦しい期間を抜け出せたのかな』と今後思えるように、また練習から頑張っていきたいです」

 斉藤が欧州でもがいている間に、チームメイトたちはAFC U-23アジアカップを制してパリ五輪の出場権を獲得した。メンバーは23人から18人に絞られ、斉藤ら海外組も加わったことで、メンバー入りを逃した選手もいる。

「五輪に出られることになってワクワクしているし、選ばれなかった人、来たくても来られなかった人たちのためにも、しっかりと責任を持って戦いたい。来られなかった人のもどかしさ、悔しさというのは、アジアカップのときよりも強く感じると思うので、そういう人たちが見て恥じないプレーを全員がしないといけない」

 異国の地で心身ともにタフになった斉藤は、これまで培ってきたものをパリ五輪にぶつける。大会前にはこのように話していた。

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