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なでしこジャパン長谷川唯が知った「世界との差」。「自分の好きなスタイルで」世界最高峰で活躍できる理由【パリ五輪コラム】

シリーズ:コラム text by 折原亘 photo by Getty Images

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 現地時間25日、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)はパリオリンピック(パリ五輪)でスペイン女子代表と対戦する。世界最高峰のリーグで実績を積み上げてきた長谷川は、司令塔として牽引するなでしこジャパンが世界で勝つために何が必要かを肌で感じている。(取材・文:折原亘)


異質だった東京五輪から3年

なでしこジャパンMF長谷川唯
【写真:Getty Images】

 なでしこジャパン(日本女子代表)は悲願の金メダル獲得へ向けてパリ五輪に臨む。現在のなでしこジャパンの中心選手であり、イングランド・ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)の強豪マンチェスター・シティでプレーするMF長谷川唯は今の代表チームをどう見ているのか。

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 長谷川にとっては2度目の五輪となるが、ホスト国として臨んだ前回大会とは全く異なると言っても良いだろう。東京五輪では予選を経験せず、開催国として参加。さらに、2020年に予定されていた同大会だが、新型コロナウイルスの影響で1年の延期となり、試合も無観客で行われた。当時は検査なども厳しく、選手たちにはいつも以上に負担がかかった。

 前回の東京五輪に関して長谷川も「コロナ禍で観客が入らない状況だったので、五輪という感覚が味わえたかと言ったらそこまでだった」と語るように、4年に一度の祭典は異質とも言える大会だった。それでも「小さい頃から目指してきた舞台」と長谷川が目指してきた特別な大会でもある。

 なでしこジャパンは東京五輪でイギリス女子代表、カナダ女子代表、チリ女子代表と同組のグループEに入り、1勝1分1敗の3位で決勝トーナメントに進出。準々決勝ではスウェーデン女子代表に1-3の敗北を喫して、メダル獲得を逃している。

 東京五輪での敗戦から19日後の2021年8月18日、ACミランからウェストハムへの移籍が発表された。加入当初から主力としてプレーした長谷川は2021/22シーズンで17試合に出場2得点2アシストを記録し、ウェストハムの過去最高順位となるリーグ6位入りに貢献した。

 そして2022年9月、長谷川が成長のために選んだチームはマンチェスター・シティだった。2023年のFIFA女子ワールドカップ、そしてパリ五輪を見据えての大きなステップアップとなった。

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