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パリ五輪に呼びたかった…。欧州で活躍する23歳以下の日本人選手10人。様々な事情で選外となった男たち【パリ五輪】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:小田裕太郎(おだ・ゆうたろう)

小田裕太郎
【写真:Getty Images】


生年月日:2001年8月12日
所属クラブ:ハート・オブ・ミドロシアンFC(スコットランド)
23/24リーグ戦成績:25試合5得点1アシスト

 爆発的なスピードを武器とする小田裕太郎も、パリ行きの夢を叶えることはできなかった。

 スコットランドで定位置を掴むかどうかの狭間にいる現状を踏まえれば、ハート・オブ・ミドロシアンFC(スコットランド)でのプレシーズンを蹴ってパリ五輪に参加するのは難しかったのかもしれない。2023/24シーズンは途中出場の機会も多く、今シーズンはコスタリカ代表FWケネス・バルガスとのポジション争いを制する必要がある。フィジカルを仕上げるだけでなくアピールの場でもあるプレシーズンを活かさない手はない。

 しかし、それでも大岩ジャパンの前線に小田がいたとしたら……という空想は膨らむ。酷暑の中で行われることが想定されるパリ五輪では、相手守備陣を翻弄する小田のスピードは大きな武器になり得るからだ。

 また、181cm/70kgと世界基準では決して恵まれた体格ではないものの、小田はフィジカルの強さも兼ね備えている。U-23日本代表が本大会グループステージで戦うのは、U-23パラグアイ代表、U-23マリ代表、U-23イスラエル代表と屈強な体躯の選手を多く擁する国々。そうそう当たり負けしない小田は、対人戦で存在感を発揮できただろう。

 ないものねだりをしても仕方がないが、小田の不在はU-23日本代表の攻撃がスピード感と迫力を幾分欠くことにつながるかもしれない。

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