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パリ五輪に呼びたかった…。欧州で活躍する23歳以下の日本人選手10人。様々な事情で選外となった男たち【パリ五輪】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

GK:鈴木彩艶(すずき・ざいおん)

鈴木彩艶
【写真:Getty Images】




生年月日:2002年8月21日
所属クラブ:パルマ・カルチョ1913(イタリア)
23/24リーグ戦成績:32試合50失点

 世代屈指のGKとして君臨してきた鈴木彩艶のパリ五輪不参加は、多くのファンが想定していた結末だったかもしれない。

 今月15日、鈴木彩艶はパルマ・カルチョ1913(イタリア)に完全移籍することが発表された。パルマと聞いて日本のファンが想起するのは、日本代表とセリエAで活躍した中田英寿氏の名前ではないだろうか。鈴木彩艶は同クラブで中田氏以来2人目の日本人選手となり、日本人GKとしては初めてセリエAに挑戦する。

 新天地でのレギュラーポジション奪取は鈴木彩艶にとっても、ひいては日本代表にとっても非常に大きなメリットになる。新戦力のGKが正守護神になるためには、プレシーズンにおけるアピールが必須。同時期に開催されるパリ五輪への招集が難しくなるのは致し方ないことだった。

 20日に行われたアントワープとの親善試合で、鈴木彩艶は早速新天地デビュー。後半途中の61分に交代出場を果たすと、アントワープのシュートを2本セーブした。鈴木彩艶のライバルとなるのは、パルマで正守護神を務めてきたアルゼンチン人GKレアンドロ・チチソラ。セリエB優勝を飾った2023/24シーズンにはリーグ最多のクリーンシート数(14)を記録しており、アントワープ戦でも先発起用されている。

 セリエA初の日本人正守護神を目指して――。パリ五輪出場は叶わなかったが、鈴木彩艶は着実にキャリアの階段を登り始めている。

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