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パリ五輪に呼びたかった…。欧州で活躍する23歳以下の日本人選手10人。様々な事情で選外となった男たち【パリ五輪】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:福井太智(ふくい・たいち)

福井太智
【写真:Getty Images】




生年月日:2004年7月15日
所属クラブ:FCアロウカ(ポルトガル)
23/24リーグ戦成績:26試合2得点1アシスト

 4年に1度しか開催されないオリンピック(五輪)において、出場資格に年齢制限があるサッカーの競技でメンバー入りするには、生まれた年が大きく影響してくる。 今大会の18人のメンバーのうち、福井太智と同じ2004年生まれはDF高井幸大のみで、その他は2001年生まれか2002年生まれの選手で構成されている。

 U-12のときからサガン鳥栖に所属している福井は、高校生になるとクラブ史上最年少の16歳7ヶ月でJリーグYBCルヴァアンカップに出場、2022年3月には17歳という若さでサガン鳥栖のトップチームとプロ契約を結んでいる。

 そんな福井にいち早く目をつけたのがドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンだった。福井が加入した2022/23シーズンまで国内では無類の強さを見せ、そのシーズンにリーグ11連覇を達成した誰もが知るドイツの名門クラブである。

 10代で海外に飛び立った若者にU-23日本代表監督の大岩剛監督も注目はしていたことだろう。自身がU-18日本代表監督を務めていた頃には実際に一緒に仕事をしており、今大会を戦う代表活動でも2回招集をしている。ただ、福井が主戦場とする中盤には藤田譲瑠チマや山本理仁、川崎颯太ら実力者が揃っていることを考えると、今回の選外はやむを得ないことだったのかもしれない。

 2024/25シーズンは昨シーズンと同様にポルトガル1部リーグが活躍の舞台となる。期限付き移籍先のFCアウロカでどのような活躍を見せてくれるだろうか。五輪代表には選ばれなかったものの、将来的にフル代表に名を連ねるだけの可能性は秘めている。

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