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フォーカス 2か月前

パリ五輪に呼びたかった…。欧州で活躍する23歳以下の日本人選手10人。様々な事情で選外となった男たち【パリ五輪】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:鈴木唯人(すずき・ゆいと)

鈴木唯人
【写真:Getty Images】




生年月日:2001年10月25日
所属クラブ:ブレンビーIF(デンマーク)
23/24リーグ戦成績:26試合9得点8アシスト

 久保建英と同様に、鈴木唯人のパリ五輪参加も困難を伴うことが予想されていた。

 大岩ジャパンで背番号「10」を背負ってきた男は、2023年8月に加入したブレンビーIF(デンマーク)で自身の価値を大いに高めた。2023/24シーズンは、デンマーク・スーペルリーガとチャンピオンシップラウンドで26試合9得点8アシストをマーク。ブレンビー移籍の約7カ月前に期限付き移籍したストラスブールでインパクトを残せなかったことを踏まえると、デンマークでの覚醒ぶりがより際立つ。

 だが、大ブレイクは結果として、鈴木唯人をパリ五輪出場から遠ざける要因にもなった。今月4日にデンマーク紙『Ekstra bladet』が伝えたところによると、同紙の取材に応じたブレンビーのイェスパー・サアンスン監督は「五輪に出場できる年齢と資質を兼ね備えたユイトにとっては残念なことだと思う」と語る一方で、「欧州への扉を開きたければ、チームの最も重要な選手の1人を手放すことはできない」とコメント。

 ブレンビーは今月末に新シーズン開幕とUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)の予選を控えており、指揮官は「その期間中、彼なしではやっていけない」と鈴木唯人の重要性を強調した。もはや、鈴木唯人は今シーズンのクラブ成績を左右するほどの大きな存在として見られている。

 果たして、一生に一度巡ってくるかどうかという五輪出場のチャンスを逃した本人の心境はいかに――。

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