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【写真：Getty Images】

サッカーU-23日本代表を盛り上げる鈴木海音

　サッカーU-23日本代表は現地時間24日、パリ五輪（パリオリンピック）グループリーグ第1節でパラグアイ代表と対戦する。23日の前日練習を欠席した半田のメンバー離脱、鈴木海音のメンバー入り、内野貴史のバックアップメンバー入りが24日に発表されている。アクシデントに襲われたU-23日本代表だが、目の前の試合に向けて準備を進めている。

　23日の練習でのこと。ウォーミングアップが始まるとともに、グラウンド中に声が響き渡った。声の主は鈴木海音だった。

「自分から出そうと思っていましたし、アジアカップのときも、その前の遠征のときも、何回かやっていた。羽田（憲司）コーチからやれって言われたんですけど、やらされたわけでもない。自分でちょっと盛り上げようかなと思ってやりました」

「僕がジュビロで声を出しているやつがあって……」。2023年1月にジュビロ磐田公式チャンネルが公開した動画の中で、鈴木は23日の練習と同じように「ラスト全員で盛り上げていこう！」「天気は雨だけど心は快晴でいこうよ！」と叫んでいた。「もっと高め合っていこうよ！」という声に大津祐樹が「ナイス海音」という一幕も。これを見た佐藤恵允が面白がり、U-23日本代表でもやる流れになったという。

　当日のフランス・ボルドーは気温30度近い快晴で、練習が行われた時間も強い日差しが降り注いでいた。「天気も心も快晴でいこう！」という鈴木の声に、チームメイトは苦笑いで反応していた。これに対して鈴木は苦笑しながらこう答えた。

「全員すごくノリもいいので、すごく喜んでくれるんですけど、もっと反応してほしいです。まあ雰囲気はすごくいいと思います」

　24日に離脱が発表された半田とは2019年のFIFA U-17ワールドカップでともにセンターバックを務め、長年に渡って共に戦ってきた間柄だ。前日練習時点で半田の離脱は発表されていなかったこともあり、半田の状況について鈴木は「自分の口から触れることはできない」と前置きしつつも、「陸の分も戦う準備はできている」と言い切った。「そういうメンタルの部分だったり、身体の部分でもいい準備ができている」と初戦に向けて心身ともに準備万端であることを強調した。

（取材・文：加藤健一【フランス】）