年代別サッカー日本代表　最新ニュース

【写真：Getty Images】

「ワクワクが強い」パリ五輪に臨む三戸舜介

　サッカーU-23日本代表は現地時間24日、パリ五輪（パリオリンピック）グループリーグ第1節でパラグアイ代表と対戦する。今冬、アルビレックス新潟からオランダのロッテルダムに移籍した三戸舜介は、「ワクワクが強い」と大舞台に臨む直前の心境を明かしている。

「少し緊張はしていますけど、ワクワクが強い。すごく楽しみにしていた大会なので、楽しみな気持ちが大きい」

　新潟からオランダに渡り半年。自身より2回りも大きいような屈強な選手と対峙する術と身体を身につけてきた。「日本より海外の方が強度はありますし、その強度の中でプレーの質、強度は上がったと思う」と、成長した姿を五輪で見せようと意気込む。

　パラグアイは5バックで守備を固め、カウンターを中心に戦ってくるとみられる。これについて三戸は「自分はミドルとか持っているので、そういう（守備を固められた）ところで打っていければ相手も出てくると思う。積極的にシュートやコンビネーションをうまく使いたい」とゴールへのイメージを膨らませた。

　新潟時代もパンチ力のあるミドルシュートでゴールを脅かし、変幻自在のドリブルでチャンスを作ってきた。身長163cmはチーム最小だが、U-23日本代表で三戸の存在は大きく映る。アルベル元監督にその資質を見出され、松橋力蔵監督の下でその才能を育んだ。新潟から欧州へ羽ばたいた若武者が世界に衝撃を与える準備は整っている。

　小学校卒業と同時に親元を離れ、JFAアカデミーで中高を過ごし、新潟に加入している。初戦には両親も訪れると言うが、「変に緊張しないように」と自然体で臨む。

（取材・文：加藤健一【フランス】）