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【写真：Getty Images】

斉藤光毅はパリ五輪にすべてをぶつける

　サッカーU-23日本代表は現地時間24日、パリ五輪（パリオリンピック）グループリーグ第1節でパラグアイ代表と対戦する。「本当にいよいよだな」と前日の率直な思いを明かした斉藤光毅は、過去2回の苦い経験を糧に、大一番で力を発揮できるようにすべてを注ぎ込む。

　フランス入りする前は取材対応でも笑顔を見せていたが、パラグアイ戦前日のこの日は真剣な表情が印象的だった。「やるべきことをやるだけなので、ワクワクや不安はもちろんすごくありますけど、すべてそれを吹っ切ってやるべきことに集中したい」と五輪にすべてを注ぎ込む意気込みだ。

　大舞台では怪我に泣かされてきた。2017年のFIFA U-17ワールドカップでは大会直前に負傷のためメンバーを外れ、2019年のU-20ワールドカップでも大会中に負傷してチームを離れた。つまり、パリ五輪は斉藤にとって3度目の正直にしたい大会となる。

　昨季負った怪我から復帰し、良い状態でシーズンを終えた。さらに、2シーズン過ごしたロッテルダムとの期限付き移籍が満了となったこのオフは、他のCFG傘下の選手たちとマンチェスターの施設でトレーニングを重ねていた。

　2度の苦い経験を成功につなげるための準備もしている。斉藤を保有するロンメルSKはシティ・フットボール・グループ（CFG）の傘下で、「シティグループのスタッフに訊いたり、代表スタッフに相談している」と大会前に言っていた。

「現段階ではベストなことをしていると思う。ただ、今までもベストでやっていた中で怪我をしてしまったので、その経験値が自分の中にあって、今その経験をすべてぶつける形でやっている。これからいろんなことが起こるので、それをすべて自分の経験にできるようにしっかり考えながらやっていきたい」

（取材・文：加藤健一【フランス】）