FW:アントニー(ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年2月24日
23/24リーグ戦成績:29試合1得点1アシスト
昨シーズンに想定外だったのがアントニーの不調だ。2022年夏に9500万ユーロ(約152億円)で加入していた右WGはファイナルサードでの精度に欠け、プレミアリーグでは29試合で1得点1アシストに留まった。
この低調なパフォーマンスが続くのであれば、アヤックス時代からのエリック・テン・ハフ監督の教え子であろうが放出候補に挙がってくるだろう。今シーズンの右WGのポジション争いは昨シーズン以上にレベルが高くなる可能性があり、アレハンドロ・ガルナチョやジェイドン・サンチョ、アマド・ディアロらと競う必要が生まれる。
しかし、現在の価値のまま売るのは得策とは言えない。2022年9月に7500万ユーロ(約120億円)あったアントニーの市場価値は現在2500万ユーロ(約40億円)にまで下がっており、獲得の際に費やした9500万ユーロ(約152億円)に近い額を回収するのは不可能だ。マンチェスター・ユナイテッドでの出場機会の確保が難しいのであれば、まずは確実に出場できるローン移籍先で価値を再び上げる必要がある。
こうした経緯からローン移籍の噂が出ている一方で、本人の意思はマンチェスター・ユナイテッドに向けられているそうだ。移籍ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏のレポートによると、アントニーの代理人であるジュニオール・ペドロソ氏が「彼は残留を望んでおり、マンチェスター・ユナイテッドのことだけに集中している。そのことについては既にクラブと話し合った」と明かしたそうだ。