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どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮。往々にしてある。今回は前半戦が終了したJ1リーグで、ここまで見事な働きをしている選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは6月30日時点の『transfermarkt』を、データは『Jleague.co』を参照)
2位:濃野公人(鹿島アントラーズ)
【写真:Getty Images】
生年月日:2002年3月26日(22歳)
前所属:関西学院大学
今季リーグ戦成績:21試合5得点0アシスト
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濃野公人は、関西学院大学を卒業したばかりの選手で、ルーキーイヤーで衝撃的な活躍を続けている。
サイドバックでありながら5得点を決めていることが示す通り、濃野は攻撃意識の高さが武器の1つだ。左サイドでボールをつないでゲームをつくることが多い鹿島は、右サイドに広大なスペースが生まれることが多く、濃野はそこを絶えず狙っている。プロ初ゴールとなった4月13日の京都サンガF.C.戦では、藤井智也がドリブルで左サイドのタッチライン際を突破した後、ゴール前まで走っていた唯一の選手が濃野だった。高校時代はFWだったこともあってか、ゴール前での落ち着きもサイドバックとは思えないほど冷静で、チャンスをしっかりとものにする決定力もある。
濃野の決勝点で勝利を収めた第10節・ガンバ大阪戦のあとでランコ・ポポヴィッチ監督は、「彼の1番の良さは攻撃の部分。彼に守備に専念してくれと言うこともできる。ただそれは彼にとって良くない。見せてくれているもの、クオリティは素晴らしい。その彼の良さを消したくない。活かしていきたい」とクラブ公式サイトでコメントを残していた。
ただ、本人は守備も疎かにするつもりはない。タックル数、リカバリー数、ブロック数はいずれもチームで2位の高水準で、攻守両面で鹿島にとって重要な存在となっている。
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