MF:エミール・スミス・ロウ(イングランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日
23/24リーグ戦成績:13試合0得点2アシスト
エミール・スミス・ロウにロマンを抱いてきたファンは、今夏の辛い別れを覚悟する必要があるかもしれない。
生粋の“ロンドンっ子”であるスミス・ロウは、2010年にアーセナルの下部組織に加入。2018年7月にシンガポールで行われたプレシーズンツアーでは17歳にしてトップチームに帯同し、多くのファンの期待を一身に背負った。
2019年にはRBライプツィヒ(ドイツ)、2020年にはハダースフィールド・タウンFCへ期限付き移籍。決して期待に見合う順風満帆なキャリアを歩んだわけではないが、スミス・ロウを苦しめたのは慢性的な股関節痛だった。背番号「10」を継承した2021/22シーズンは途中出場の短時間起用が増加。それでも、限られたプレー時間の中でプレミアリーグ10得点2アシストをマークしたあたりに神童と呼ばれた男の矜持が見えた。
しかし、復活の希望が見えていた2022年9月には股関節痛を悪化させ、腱の再建手術を実施。以降は出場機会が伸びず、ついに今夏退団の可能性が強まっている。イギリスメディア『フットボール・インサイダー』が今月15日に伝えたところによると、フラムがスミス・ロウ獲得に本腰を入れる模様。アーセナルの「未来」を象徴する選手の1人だった男は、退団に向けた扉をくぐろうとしている。