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周囲と比べて実力や才能が飛び抜けた人物は、時に通常のステップを飛び越して、さらに上のカテゴリーに入ることがある。サッカー界でもそういった例はあり、J3からJ1へ“飛び級”した選手も過去にいる。そのような選手たちは、トップリーグで活躍できたのだろうか。今回は3部から直接1部のクラブへ移籍したJリーガーを紹介する。
FW:ヴィニシウス・アラウージョ
生年月日:1993年2月22日
クラブ:FC今治→サガン鳥栖
移籍時期:2024年
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2024シーズンからサガン鳥栖でプレーしているヴィニシウス・アラウージョは、昨季までJ3のFC今治でプレーしていた。2024シーズンのJ1ではここまで17試合に出場して1得点を挙げている。
ただ、2020年から2022年にかけてJ2でプレーした経験があるため、“飛び級”の印象は薄いかもしれない。特に2020シーズンと2021シーズンはモンテディオ山形の主力として2シーズン続けてリーグ戦で14得点を挙げており、確かな実績がある。
ヴィニシウス・アラウージョは、2022シーズンにFC町田ゼルビアで2得点に終わったあと、カタールのウム・サラルSCへ移籍したが、昨年9月にJ3のFC今治に加入して日本復帰を果たし、今季から自身初のJ1挑戦となっている。
しかし、この移籍が大きな成功を収めているとは言いがたい。ヴィニシウス・アラウージョは、第2節の北海道コンサドーレ札幌戦でPKを担当してJ1初ゴールを決めたが、その後は得点が決まっておらず、先発での出場はここまで4回のみ。降格圏に低迷するチームを救う働きはできていない。
クラブ公式サイトでの札幌戦後のインタビューでマルセロ・ヒアンとの共存について問われた際は、「特徴が違うFWなので、監督が必要とするのならば我々2人が同時にプレーするのは十分に可能だと思っています」と述べていた。ただ、今季10得点挙げているマルセロ・ヒアンの相棒にはなりきれていない印象だ。
山形時代に精度の高いシュートで多くのゴールを決めていたヴィニシウス・アラウージョは現在31歳。ベテランの経験に期待したが、ここまでは期待値に届いていない。