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【写真：Getty Images】

アーセナルの10番が移籍？

　アーセナルに所属するエミール・スミス=ロウが、今夏に同じロンドンを拠点とするクリスタル・パレスに移籍する可能性があるようだ。英サッカー専門誌『Four Four Two』は現地時間21日に、同選手が移籍する可能性と現在の交渉の状況について報じていた。

　クラブの伝統ある10番を背負うスミス=ロウは、アカデミー出身の選手ということもあり、その将来を期待されてきた選手だ。しかし近年は怪我に苦しみ、昨季はリーグ戦13試合の出場にとどまるなど苦しい状況が続いている。

　また、昨年リーグ優勝をあと少しのところで逃したこともあり、アーセナルは今夏に複数名の選手獲得が噂されている。すでにユーロで大ブレイクを果たしたボローニャ所属のDFリッカルド・カラフィオーリの獲得に近づいていると目されており、今後も即戦力となる選手が加入する可能性は高い。

　そのため移籍資金確保のために選手を売却する必要があり、その中の1人として名前があがったのがスミス=ロウだ。移籍専門記者のファブリツィオ・ロマーノ氏も、「クリスタル・パレスがこのMFに関心を示しており、入札する準備がある」と、アーセナルの10番が移籍に近づいていることを報じている。

　同メディアは、「ロンドンのライバルチームと交渉中、ファンにとっては苦い展開」と題して、「アーセナルはスミス=ロウの移籍金に2500万ポンド（約47億円）を要求している」と、実際に同選手移籍に向けてパレスと交渉している段階だと伝えていた。

　またアカデミーで育った10番を背負う選手について、「アーセナルのファンに愛されており、アルテタもファンだが昨季のリーグ戦ではわずか3試合しか先発出場していない」と前置きし、「この移籍はすべての関係者にとって理にかなっている。スミス・ロウはアーセナルで将来がないように見えるが、クラブは新しい選手のために資金を必要としている。オリバー・グラスナー監督率いるパレスは、彼のような能力とスキルを持つMFにとって素晴らしい場所のように見える」と、サポーターに愛されてはいるものの、出場機会に恵まれる新天地に移った方が自身だけではなくクラブにとっても良い選択になるだろうと言及している。