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Jリーグ 4か月前

浦和レッズには明らかに欠けているものがある。「不甲斐ないの一言です」下位に3戦勝利ゼロ、工夫も裏目に【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

システム変更も裏目…。J1最少得点チームが4得点



 立ち上がりは浦和ペース。裏を狙う意識が高く、前線の選手たちは背後に抜ける動きを繰り返す。12分には石原広教のクロスをペナルティーエリアまで駆け上がった関根がヘディングシュートをするも相手キーパーに防がれてしまう。続く15分にはスルーパスに抜け出た松尾がシュートを放つも僅かに外れる。

 そのなか、アウェイチームが先にスコアを動かした。37分、青木亮太が右コーナーキックを蹴る。ゴール前で鈴木武蔵と大﨑玲央が引っ張り、後ろから飛び込んできた岡村大八が頭でボールを捉えゴールネットが揺れた。さらに45+2分には高尾瑠のロングボールがゴール前の鈴木につながると左足でシュート。右ポストに当たりながらゴールに吸い込まれる。VARのチェックを経てゴールが認められた。

 0―2のまま前半終了のホイッスルが鳴った瞬間から大雨を伴う雷の接近によりスタンドのファン・サポーターには避難指示が発令され、約45分遅れで後半はスタートとなった。

 2点を追いかける浦和は中盤をダイヤモンドにした[4-4-2]に布陣を変える。縦への速さと強度の高い相手のマンツーマンをずらす狙いもあったが、これが奏功せず裏目に出てしまった。

 勢いに乗る札幌は51分、エリア内で高尾のパスを受けた駒井善成に右足で蹴り込まれ3点目を献上。まだまだホームチームの失点は続いた。57分、ペナルティーエリア手前で、こぼれ球に反応した鈴木が左足で蹴り込み4点目。J1最小得点でチャンスも中々作れない札幌にとってはケチャップの栓が空き、どばどばとこぼれる中で、一方の浦和には明らかに欠けていたものがあった。

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