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【写真:Getty Images】
佐野の影響はクラブに大きな被害をもたらす?
ドイツメディア『SPORTSCHAU』は現地時間19日に、性的暴行の容疑で逮捕されたサッカー日本代表MF佐野海舟の移籍先である、1.FSVマインツ05の今夏における移籍市場での不運について報じていた。佐野は21日からチームに合流して練習を開始し、新シーズンに向けての準備を始める予定だった。
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同メディアは「マインツの不運」と題して、今夏の移籍市場はクラブにとって非常に厳しいものとなってしまったことに触れている。まず言及していたのが、同クラブに所属していたアンワル・エル・ガジについてだ。
エル・ガジはSNSでイスラエルとガザの件について言及したことで、「クラブの価値観と一致しない」という理由から解雇されていた。その後同選手は解雇が不当であると裁判を起こし、その主張が認められている。クラブ側は控訴したものの、仮に給料を支払い続けなければいけない場合、数百万ユーロの損失が出る可能性もあるようだ。
そして、「これは佐野海舟にも当てはまるかもしれない。彼はもうマインツでプレーすることはないのだろうか」と前置きした上で、今回の佐野が起こした事件の影響についても触れている。記事では、「佐野がマインツでの練習に参加できなくなった場合、この雇用関係が継続できるかどうか考えなければならないだろう。エル・ガジとは異なり、クラブは佐野に給料を支払う必要はないかもしれないが、噂されている移籍金250万ユーロ(約4億円)はおそらくなくなるだろう」と、移籍金は無駄になってしまうことを指摘。
さらに、「これはマインツが移籍市場で重大な2つのミスをしてしまったことを意味する」と言葉を続けて、「どちらの場合も費用は非常に高くつくが、どちらの場合も彼らはそれについて何もできない。クラブは契約締結時に選手の政治的意見を決定することはできないし、契約後すぐに犯罪者になる可能性はさらに低いと考える。それはただ運が悪いだけだったと言えるだろう」と、契約時には想定もしていない問題でクラブが窮地に追い込まれてしまったことに同情的な意見を寄せていた。
また昨季中盤の要として活躍し今夏ベンフィカに移籍したレアンドロ・バレイロの影響についても触れており、「結局のところ、降格を回避するのが精一杯だった昨シーズンの後、マインツは補強に依存している。彼の退団によって生じた溝は、今後は別の方法で埋める必要があるかもしれない。」と、後釜として期待されていた佐野はプレーできる見込みが低いことから、新シーズンでの降格を避けるためにも再び新しい選手を獲得することが急務であることを強調していた。
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