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Jリーグ 2か月前

「20代の頃よりも…」横浜F・マリノス、天野純の進化が止まらない。日本を離れて得た自信、「勝てねえな」は過去【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「今、33歳になって、20代の頃よりも…」


【写真:Getty Images】



 この日は週中の体調不良も影響し、59分で交代。自分に代わってピッチに立った西村拓真の一挙手一投足を目に焼き付けた。西村は圧倒的走力を武器とする選手。チーム全体のギアが一段階上がったのは確かだ。その彼が状態を引き上げてくれば、天野にとってはスタメンを争うライバルになる。それもいい刺激になったのではないか。

「自分は夏が得意なので、ここから上がっていくしかないですし、点を決められる怖い選手になっていくのが本当の目標。それがマリノスの優勝争いにもつながっていくと思います」と彼は語気を強める。

「今、33歳になって、20代の頃よりも動けてるなというのを感じてますし、ここからどこまでいけるのか楽しみです」という前向きなコメントも口にしており、ここからさらに鋭さを増していくはずだ。

 結局、マリノスは2−1で勝利。新体制初陣を白星で飾り、11位で中断期間に突入することになった。首位・町田との17ポイント差は非常に大きいが、ACL圏内の鹿島とは12。ここから連勝を続けていけば、手が届く可能性もありそうだ。

「まだまだ上を目指して頑張ります」と天野は笑顔をのぞかせたが、ベテランになった彼が攻撃陣をリードしてこそ、高い領域に到達できるはず。復活ののろしを上げた背番号20の今後が非常に楽しみだ。

(取材・文:元川悦子)

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