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若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したアーセナル所属経験のある選手たちを紹介する。
MF:アブー・ディアビ(フランス)
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年5月11日
アーセナル通算成績:180試合19得点15アシスト
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「怪我さえなければ…」。過去にアーセナルでプレーした選手でこの枕詞が似合ってしまう元神童は多い。その代表格となっているのが、19歳でアーセン・ヴェンゲル監督率いるチームに引き抜かれたアブー・ディアビだ。
前所属のオセールで通算14試合と実績は少なかったが、指揮官がパトリック・ヴィエラの後継者として惚れ込み、背番号は2を与えられた。ピッチに立てばヴィエラのように抜群の存在感で中盤を制圧していたが、彼のキャリアを停滞させたのが度重なる負傷である。
アーセナルに在籍した9年間で42度も離脱をしたと伝えられており、晩年はほとんどリハビリに時間を要していた。アーセナル加入後にフルで稼働したシーズンは一度もなく、20試合以上に出場したのも2年間のみ。足首、膝、筋肉系、背中など全身に爆弾を抱えたままのプレーは不可能に近かった。
2015年夏のアーセナル退団後に母国の名門マルセイユと契約したが、2年間で6試合にしか出場することができなかった。2017年のマルセイユ退団後も選手を続けようとリハビリに励んだが契約するクラブは見つからず、2017年2月に32歳で現役引退を発表。多くの選手が全盛期を迎えるとされる28歳からは公式戦8試合にしか出場することができず、未完の大器のままスパイクを脱いだ。
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