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セリエA 4か月前

鈴木彩艶も“伝説”となるのか。偉大なGKを生み出し続けてきたパルマの軌跡。破産宣告から、不死鳥の如く復活【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

パルマを率いるのは元Jリーグ監督



 ピッチの上でチームを司るのは、ファビオ・ペッキア。ラツィオ州の最南部、ラティーナ県フォルミア生まれの50歳だ。現役時代は、ナポリやボローニャでプレーし、2009年から、現役を引退したフォッジャで、指導者としての道を歩み始める。転機が訪れたのは、2013年。ラファエル・ベニーテスの右腕となり、ナポリ、レアル・マドリード、ニューカッスルで助監督を務めた。

 2016年には、当時セリエBに所属のベローナの指揮官に就任し、セリエAを昇格させ、17/18シーズンに自ら初めてセリエAでの采配を振るが、19位に終わり、残留を勝ち取ることはならなかった。2019年、指導の舞台は、日本へと移る。当時J2のアビスパ福岡の監督に抜擢されるが、6月には、“個人的な理由”で辞任。しかし、その動機は明らかで、すぐに、ユベントスのセカンドチーム(3部リーグ)での監督就任が発表された。

 2021年1月にクレモネーゼの指揮官に任命され、2年目には、26年ぶりのセリエA昇格を実現させ、また、FIGC(イタリア・サッカー連盟)からは、セリエBの最優秀監督賞を受賞した。だが、ペッキアは、セリエAでの挑戦を選ばずに契約を解除。セリエBに降格したパルマを再生させる道を選んだ。

 1年目はシーズンを4位でフィニッシュ。昇格プレーオフでは、5位のカリアリに2戦合計2-3と敗れ、昇格は叶わず。それでも、2年目の23/24シーズンは21勝13分け4敗の勝ち点76で堂々の1位でセリエA復帰を勝ち取った。得点は1位のベネツィア(69)に次ぐ66。失点は1位のクレモネーゼ(32)に次いで35だった。

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