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忘れられてしまった…。バルセロナの消えた天才6人。将来有望だったはずが、輝けなかった神童たち

シリーズ:消えた天才 text by 編集部 photo by Getty Images

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若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したバルセロナ所属経験のある6人の選手たちを紹介する。


FW:ボージャン・クルキッチ(スペイン)

元バルセロナFWボージャン・クルキッチ

【写真:Getty Images】

生年月日:1990年8月28日
バルセロナ通算成績:163試合41得点19アシスト


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 ボージャン・クルキッチのデビュー当初の注目度はリオネル・メッシに匹敵するものがあった。公式記録が存在しないため、あくまでも噂になるが、8歳で入団したバルセロナの下部組織で900ゴール以上を決めたと伝えられており、ユースレベルではメッシ以上の活躍を披露していたそうだ。

 トップチームデビューを飾った2007/08シーズンにはいきなりリーグ戦で10ゴールを記録。後にデビューしたアンス・ファティやラミン・ヤマルが記録を塗り替えるまでは、ボージャンがバルセロナの最年少出場記録(17歳と19日)や最年少得点記録(17歳と1ヶ月22日)など、あらゆる“記録“を保持していた。

 デビューシーズンのインパクトで言えばメッシ以上のものがあったが、17歳で臨んだ2007/08シーズンがリーグ戦で二桁ゴールを記録したキャリアで唯一の1年間となってしまう。その後、活躍できなかった最大の理由は「メンタルヘルス」の問題とされている。メディアやファンから期待を集めすぎたことで精神的に苦労を重ね、向精神薬などの薬を服用していたそうだ。

 後にローマやミラン、アヤックスなどの名門クラブを渡り歩くが、いずれのクラブでも中心的な選手となれず、32歳を迎えた2023年にヴィッセル神戸で現役を引退。現在は古巣バルセロナでローンプレイヤーマネージャーを務めており、それとは別にユーロ2024(欧州選手権)を制したスペイン代表の主将であるアルバロ・モラタを精神的に苦しんだ自らの経験を活かしてサポートしていたそうだ。

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