年代別サッカー日本代表 最新ニュース
サッカーU-23日本代表は現地時間17日、国際親善試合でU-23フランス代表と対戦し、1-1のドローに終わった。とくに後半は防戦一方の展開となったが、なんとか負けずに済んだ大岩ジャパン。選手の状態にもばらつきがある難しい中、パリ五輪でメダルを奪う上での重要なポイントを抑えることはできたのかもしれない。(文:西部謙司)
▽著者プロフィール:西部謙司
1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン、)近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。
5点差以上で敗れていても不思議ではなかった
週末にJリーグを戦った選手も多い中、試合前日に全員が揃ったばかりのU-23日本代表に対して、U-23フランス代表は開催国。さらにオーバーエイジがゼロの日本に対して、3人を先発出場させたフランス。親善試合でもあり、コンディション面でも参考にならないところは多い。
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シンプルに内容を見れば、5点差以上で敗れても不思議ではないゲームだった。
個々のスピード、パワーに勝るフランスの選手にキープされると奪うことができず、一方的に押し込まれる展開。ほとんど攻撃させてもらえなかった。
その中で、25分に藤田譲瑠チマのゴールで先制できた。ミカエル・オリーズの見事なミドルシュートで1点返されたが、10回近くあった相手の決定機を粘り強い守備でしのぎきったのは収穫といえるかもしれない。
この試合で示したものが日本の実力とは思わないが、五輪でメダルを狙ううえでは十分ありそうな試合展開でもあり、その意味でポイントを抑えたプレーは見せていた。