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鈴木彩艶、日本人初GKでセリエA挑戦

　昨季のイタリア2部（セリエB）で1位となり、セリエA昇格を決めたパルマが現地時間15日、ベルギー1部のシント＝トロイデンVVに所属する21歳の日本代表GK鈴木彩艶を完全移籍で獲得することを発表した。パルマのスポーツ・ディレクター（SD）を務めるマウロ・ペデルツォーリ氏が喜びを爆発させている。

　鈴木は浦和レッズに在籍時、マンチェスター・ユナイテッドからオファーが届くも拒否し、昨年8月にシント＝トロイデンVVへの期限付き移籍を決断した。昨季はシント＝トロイデンVVの正守護神として公式戦32試合に出場し、今年2月には完全移籍へ移行。今夏の移籍市場でもマンU移籍の噂は浮上していたが特に進展はなく、鈴木の獲得に動いたパルマへ移籍することになった。移籍金とボーナスを含めた総額は1000万ユーロ（約16億円）となっている。

　パルマの発表によると、鈴木を完全移籍で獲得し2029年6月30日までの5年契約を結んだという。鈴木についてペデルツォーリ氏は「我々は彼の獲得を強く望んでいたが、それは長く複雑な交渉だった。彼の周囲では、彼への関心が非常に高かった。最終的には、彼と私たちの意志が勝り、永続的で実りある関係の礎や絆を築きたいというお互いの願いがあった。彼は日本とベルギーの両方ですでに多くの経験を積んでいる、最も若くて素晴らしいタレントの一人であることを考えれば、その喜びは倍増だ。今日、私たちはジャッロブルーの全コミュニティーとともに彼を歓迎し、彼がこの地でチームとファンに優しく温かく迎えられると確信している」と語った。