フットボールチャンネル

フォーカス 2か月前

誰が出る? イングランド代表、ユーロ2024決勝予想スタメン全選手紹介&フォーメーション【ユーロ2024】

シリーズ:予想スタメン&フォーメーション text by 編集部 photo by Getty Images

ミッドフィルダー

イングランド代表MFコビー・メイヌー
【写真:Getty Images】


MF:コビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:2005年4月19日
ユーロ2024成績:5試合0得点0アシスト

 誰が1年前にコビー・メイヌーがユーロ2024(欧州選手権)でイングランド代表のレギュラーに定着すると思っていただろうか。2022/23シーズン終了時点でプレミアリーグ通算1試合出場だった神童は、チーム最年少の19歳とは思えない堂々たるパフォーマンスを披露している。

 開幕前からデクラン・ライスの相方となるボランチのレギュラーが決まっていない問題があり、当初はトレント・アレクサンダー=アーノルドが起用され、コナー・ギャラガーも同ポジションで試された。しかし、ライスとの補完性や与える役割の面で彼らの先発起用は上手くいかず、結果的にこの19歳がレギュラーの座を掴んだ。

 正確な味方選手にパスを繋げることができる技術に効果的な持ち運び、危機察知能力の高さを生かしたボールリカバリーと、中盤の選手に必要な能力を高い水準で持ち合わせている。彼がリンクマンとして機能しはじめたことで攻撃時の停滞感は開幕時と比較すると改善傾向にあるだろう。若手選手ならではの不安定なプレーも少なく、決勝進出に向けてのキーマンの1人となった。

イングランド代表MFデクラン・ライス
【写真:Getty Images】

MF:デクラン・ライス(アーセナル)
生年月日:1999年1月14日
ユーロ2024成績:6試合0得点1アシスト

 ユーロ2024(欧州選手権)決勝に進出したイングランド代表MFデクラン・ライスの個人能力の高さは図抜けている。守備ではリーチの長さを生かしたタックルや相手選手の懐に入る対人能力の高さでボールを奪い切り、ボールを持てば推進力のあるドリブルで持ち運び、パンチ力のあるシュートで相手ゴールを脅かす。

 今大会も2023/24シーズンのアーセナルでのパフォーマンスと同じく瞬間的に圧倒的なパフォーマンスを披露することもあるが、彼らしくないミスも見られる。デンマーク代表とのグループリーグ第2節ではパスミスからピンチを招き、オランダ代表との準決勝ではロストから失点に絡むなど、ベストな姿とは言えないかもしれない。

 それでもチームに欠かせないことは確かだ。被カウンターの場面でも無理が効く彼の守備範囲の広さは堅守が持ち味のイングランド代表にとって重要で、ライスのところでピンチの芽を摘むシーンも多い。決勝ではスペイン代表のロドリ、ファビアン・ルイスの強力コンビとのマッチアップにも注目だ。

イングランド代表MFフィル・フォーデン
【写真:Getty Images】

MF:フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
生年月日:2000年5月28日
ユーロ2024成績:6試合0得点0アシスト

 2023/24シーズンのプレミアリーグで最優秀選手賞を獲得したフィル・フォーデンは、今大会で本領発揮とはいっていない。準決勝までの6試合すべてで先発出場しながら得点もアシストもゼロのままだ。

 それでも大会を通して徐々に良くなってきているのは確かだろう。スロバキア代表との決勝トーナメント1回戦までは左ウイングのポジションに入っていたが、内側でボールを捌きたいことからトップ下のジュード・ベリンガムと降りてくるハリー・ケインとポジションが被り、各々が良さをかき消していた。

 それでもスイス代表との準々決勝からシステムを[4-2-3-1]から[3-4-2-1]へと変更し、フォーデンとベリンガムのポジションを左右入れ替えたことで明らかによくなった。特にオランダ代表との準決勝の前半戦のパフォーマンスは今大会で最もよく、ポスト直撃のシュートを放つなどゴールまであと一歩のところに迫った。

 決勝トーナメント以降のイングランド代表は毎試合のように別のヒーローが誕生している。これまで苦しみ、批判も浴びてきたフォーデンがファイナルの舞台でイングランドの英雄となる可能性もあるだろう。

イングランド代表MFジュード・ベリンガム
【写真:Getty Images】

MF:ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード/スペイン)
生年月日:2003年6月29日
ユーロ2024成績:6試合2得点0アシスト

 2023/24シーズンにレアル・マドリードへと移籍したジュード・ベリンガムはプレースタイルが進化した。それまでは中盤で何でもできる万能型MFとして成長していたが、スペインへと渡ってからはより攻撃的な選手へとなっている。

 開幕戦でのゴール、スロバキア代表との決勝トーナメント1回戦で決めたバイシクルシュートなど、さすがのスター性でチームを勝利に導いたが、責任感の強さから空回りしている感も否めない。特に最前線のハリー・ケインとの補完性が悪く、2人ともボックス内でクロスを合わせたい欲が強すぎるあまり、囮となる選手がいない。

 また本来はライン間でボールを受けて欲しいところを動きすぎるあまり肝心なポジションにいないことも目立つ。チームの機能性を踏まえるとフル出場では交代した方がスムーズに進むかもしれないが、ベリンガムのアディショナルタイムでの強さは別格だ。タレントの違いはスター軍団イングランド代表の中でも抜けており、ピッチにいるだけで何かを起こしてくれるワクワク感は彼にしか生み出すことができない。

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!