「あの時とは全然違う」米田隼也が目指すのは…
開幕当初こそ駆け上がった米田と左WGとが外側の同じレーンを使いお互いにスペースを消し合う課題があったものの、米田が内側のレーンをインナーラップすることで解決。同時に、熊本戦の2点目のようにペナルティエリア内に侵入するシーンも増加している。
米田は静岡学園、順天堂大学を経て、2018年に長崎へと加入。ルーキーイヤーがいきなり、クラブ初のJ1でのシーズンだった。この年は16試合に出場し1得点を記録したものの、チームは1年でJ2降格。それからは毎年、J1復帰を目指して戦い続けてきた。キャプテンを務めた昨シーズンは一時2位まで順位を上げたが、最終順位はプレーオフ圏外の7位。惜しいシーズンはありながらもJ1復帰という悲願は達成できず、長崎一筋のプロキャリアは今季で7年目となった。だからこそ、首位に立つ今季は大きなチャンスだと捉えている。
「あの時(2018シーズン)と今では自分が全然違う。もう一回(J1で)再チャレンジしたいという思いがあります」。長崎の一員として再びJ1の舞台で、という思いは人一倍強い。クラブ一筋のため、古株のように見えてまだ28歳。1年目の悔しさを晴らすJ1での活躍はもちろん、より高い舞台に目を向けている。
「やっぱりJ1で活躍して日本代表に入りたい。高いところを目指していないとダメだと思うので」愛する長崎のJ1復帰と目標のために、米田は左サイドを支配し続ける。
(取材・文:椎葉洋平)
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