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Jリーグ 4か月前

筑波大が経験した“非日常”。監督は「この問題は何とかするから」と。町田戦を経て見せた「ギリギリの勝負」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「J1チームとの大きな差」「大学生との差を肌で感じた」


「延長戦までもっていけたのは、確かに手応えとして残っています。それでも、僕たちの本心としては、延長戦にはいかずに勝ち切りたかった。90分を通して、2点目を本気で取りにいきました。結果として延長戦に入ったなかで、細谷真大くんの決定力の高さに驚かされました。やはりすごいな、と」

 先制したのは柏だった。開始16分。センターバック野田裕喜の縦パスを、アカデミー出身の20歳、FW山本桜大がフリック。以心伝心で抜け出したFW木下康介が、ゴール左隅へ強烈な一撃を突き刺した。

 実は前半で柏が放ったシュートは、この1本だけだった。対する筑波大は2年前も出場していたMF田村蒼生(4年生、柏レイソルU-18出身)が3本のシュートを放つなど優位に立った。角が続ける。

「ここから行こう、と思ったときにワンチャンスを決められてしまった。でも、FC町田ゼルビア戦のようにチームの雰囲気は悪くならなかったし、ここから逆転してやろう、という感じで残り時間を戦えましたけど、そのなかで普段戦っている大学生との差を肌で感じた。いつもなら行けるところで行けないし、ボールを取れそうで取れない場面が何回か続いた。そうした小さな差が、J1チームとの大きな差になると痛感しました」

 迎えた後半。柏は守りに入るどころか、58分にMFマテウス・サヴィオ、パリ五輪に臨むU-23日本代表のFW細谷真大ら主力3人を一挙に投入。76分からは同じくU-23代表の右サイドバック関根大輝も送り出し、さらにプレッシャーをかけきた。しかし、直後の80分にゴールを決めたのは筑波大だった。

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