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フォーカス 3か月前

今のクラブに居場所なし…。今夏に移籍しないとマズイ欧州日本人選手6人。現状を打破しなければいけないのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:奥川雅也(おくがわ・まさや)

奥川雅也

【写真:Getty Images】


生年月日:1996年4月14日
所属クラブ:FCアウクスブルク(ドイツ)
23/24リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト(FCアウクスブルク)/8試合0得点0アシスト(ハンブルガーSV)

 ハンブルガーSV(ドイツ ※以下HSV)へのローン移籍は、奥川雅也にとって転機となるはずだった。 

 2023年7月にアルミニア・ビーレフェルトからFCアウクスブルク(ともにドイツ)に完全移籍で加入した奥川だったが、怪我に悩まされたこともあって試合出場はリーグ戦の2試合にとどまった。

 今年1月にはHSVへのローン移籍が決定。2018年から2019年にかけて在籍したホルシュタイン・キールで指導を受けたティム・ワルター監督が率いるクラブで再起をはかった。自らをよく知る“恩師”のもと、シーズン後半をより良いものにしようと本人も意気込んでいたはずだ。

 しかし、奥川は移籍後わずか数週間で思いもかけない事態に遭遇する。自身をHSVに呼び寄せてくれたワルター監督が解任されてしまったのだ。さらに、チーム合流直後には膝を負傷。復帰後も途中出場が続き、リーグ戦8試合出場でノーゴールノーアシストと結果を残せなかった。

 2015年から欧州でプレーを続けている奥川も、今年4月で28歳。これ以上キャリアを停滞させるわけにはいかない。所属元のアウクスブルクはここ9年間で最高順位となる11位で2023/24シーズンをフィニッシュ。奥川が同クラブで居場所を確保するべく奮闘する可能性もあるが、2023/24シーズンにほとんどプレー機会がなかったことを踏まえると、生存競争に割り込むのは容易ではない。

 自身を必要としてくれるクラブで再スタートを切るという選択肢の方が、再びキャリアを軌道に乗せる近道となりそうだ。

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