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ケガがなければもっと…。現役の「ガラスの天才」日本人選手(5)18歳で日本代表デビューも…。成長を邪魔された天才

シリーズ:ガラスの天才 text by 編集部 photo by Getty Images

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サッカー選手に怪我は付き物だ。1度の大けがでもキャリアを左右されるものだが、その大けがを何度も繰り返してしまう選手もいる。今回は、キャリアの中であまりに多くの怪我に泣かされている現役の“ガラスの天才”日本人選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照


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MF:山田直輝(やまだ・なおき)

湘南ベルマーレの山田直輝
【写真:Getty Images】

生年月日:1990年7月4日
所属クラブ:湘南ベルマーレ
今季リーグ戦成績:6試合0ゴール0アシスト

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「浦和レッズアカデミー黄金世代」のなかでも一際輝きを放っていた山田直輝は、怪我の為に浦和で活躍することができなかった。

 山田はジュニアユースの頃から浦和アカデミーに在籍しており、ジュニアユース、ユースと各年代でチームの中心として優勝を経験している。特にユースの日本一決定戦ではハットトリックを記録する大活躍だった。その才能は世代屈指で、U-17日本代表では背番号10を背負うなど大きな期待を寄せられていた。

 同選手はそのまま17歳でトップチームに昇格し、Jリーグデビューを果たす。実質的なプロ1年目となった2009年シーズンは20試合に出場し、中盤の要として躍動。その活躍が評価され、5月には18歳という若さでA代表に選出された。初出場となったチリとの一戦では途中出場ながら代表初アシストを記録し、全国にその名を轟かせた。

 しかし、その後は長く怪我に苦しむ日が続く。試合中の右足腓骨骨折や、接触による左足前十字靭帯損傷など不運が相次ぎ、出場濃厚と思われていたロンドン五輪に出場することができなかった。その後も怪我の影響でほとんど出場機会を得られないまま、2015年、湘南ベルマーレに1度目の期限付き移籍となった。同クラブで3シーズンを過ごしたのち2018年に再び浦和へ復帰するが、そのシーズンに3度目となる右足腓骨の骨折で期待に応えられない日々が続いた。

 2019年、湘南に2度目の期限付き移籍をすると、翌シーズンに完全移籍。昨季までの16シーズンの中でシーズンを完走できたのはわずか2シーズンのみと、怪我に泣かされたプロキャリアとなってしまっている。

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【了】

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