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天皇杯3回戦、FC東京対ジェフユナイテッド市原・千葉戦が10日にフクダ電子アリーナで行われ、延戦後半に逆転弾を決めた千葉が2-1で勝利し、ベスト16進出を決めた。激闘を制した千葉の選手たちは、このチームの根源をなすものをピッチで存分に表現していた。(取材・文:石田達也)
ピッチで表現した自分たちのスタイル「笛が鳴った瞬間から」
敗軍の将となったピーター・クラモフスキー監督は「残念な結果となり、非常に心を痛めています。我々は本当に勝ちたいという気持ちで試合に臨みましたが、勝利できずに非常に残念です」と話すと、官軍の将となった小林慶行監督は「笛が鳴った瞬間から相手に襲いかかる準備、それをピッチ上で表現することができたと思います。あの展開であれば前半のうちに1点ほしかったなと感じましたが、それでもあのクオリティー、あの強度の相手に対してしっかりと自分たちの力をぶつけていったことを本当に誇りに思います」と語った。
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試合の立ち上がりは圧倒的な千葉ペースで進んだ。10分、右サイドの田中和樹がクロスを送ると、ファーサイドのドゥドゥがヘディングシュートするも相手ディフェンダーのブロックに阻まれた。
続く15分には右サイドからのフリーキックを風間宏矢が直接狙うが、これは波多野豪にセーブされると、39分にもパスを奪った林誠道がシュートに持ち込むが、これも再び波多野に防がれた。それでも、鋭いプレッシングに出ていくこと、球際の強度を保つことで流れを引き寄せていた。
またFC東京の3トップ中央でスタートしつつも中盤の役割を兼ねる“0トップ”起用の荒木遼太郎、トップ下の松木玖生の動きに目を光らせボールを取り切るチャレンジをしたことも千葉がリズムを生んだ要因でもあった。
前半はスコアに動きはなく0−0で終了したが、迎えた後半はFC東京が一気にギアを上げ主導権を握る。すると49分にジャジャ・シルバの縦パスを受けた松木が上手くターンをし、ディフェンダーが剥がされると左足で蹴り込まれた。