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Jリーグ 3か月前

平河悠は「言語の問題もあるだろうし…」。英挑戦にFC町田ゼルビア同僚の反応は?「恩返しをしたい」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

躍進の象徴、平河悠の移籍


「グループ全体で培った勝利へのメンタリティのおかげだと思う。選手を変えてもプレースタイルに大きな変化はなく、結果を出せている。どの選手も自分たちの仕事ができている」

 残されたシーズンを戦い抜くためには、確実に良い結果を出さなければならない。というのも、スターウインガーの平河悠が町田GIONスタジアムを離れ、イングランド・チャンピオンシップのブリストル・シティに移籍したからだ。

 U-23日本代表の平河は、AFC U-23アジアカップに参戦したことで4試合を欠場したものの、今年のJ1ではそれ以外の全試合に出場した。また、昨年のJ2でも35試合に出場し、J2優勝の旋風を巻き起こした町田の中心として活躍している。

 多くの意味で、平河は近年の町田の躍進を象徴するような選手だった。これまでもほとんど気をもむことなく新たな環境に適応し、常にハイレベルなパフォーマンスと目に見える結果を出してきた。

 選手としてのタイプは異なるが、2017年にFC岐阜で古橋亨梧が即座にインパクトを与えたことと類似点がある。町田を率いていたランコ・ポポヴィッチ監督は、2022年に平河が特別指定選手として登録されるや否や、ためらうことなく平河をトップチームで起用した。

 まだ山梨学院大学在学中だった平河は、そのシーズンに16試合に出場し、初先発した試合で決めたゴールを含め、2得点を記録した。昨季は6得点4アシスト、今季は18試合で2得点5アシストを記録している。

 彼の良さは数字以上のもので、佐賀県出身のこの選手は、スピード、アグレッシブさ、接近戦でのボールコントロールに長けている。常に相手ディフェンダーに向かって仕掛け、何かを起こそうという意欲で相手をねじ伏せる。

「彼は自信を失わないようにする必要がある」とデュークはイングランド2部の厳しい環境を踏まえ、平河のチャンスについて語る。

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