38歳ヘスス・ナバスの奮闘
【写真:Getty Images】
8分の失点シーンこそエンバペにクロスを上げられてしまったヘスス・ナバスだが、ベンチへと下がる58分までのパフォーマンスは素晴らしかった。
累積警告で欠場となったカルバハルと同じように内側に絞っての対応が冴えており、カウンターの場面でエンバペに抜け出された7分のシーンでは、先にコースを読み切ってスライディングでランダル・コロ・ムアニからのパスをカットしてピンチの芽を摘んだ。
14分にイエローカードを受けたことで、パフォーマンスに影響が出ると思われたが、その後もベテランらしく冷静に対応。セットプレーからピンチを迎えた40分のシーンでは、フランス代表が試合を通して狙っていたファーサイドへのクロスをヘディングでクリアし、カルバハルと遜色ない粘り強い守備でチームを救った。
ナバスは守備で後手を踏まないどころか、攻撃参加でも違いを作り、25分に生まれたダニ・オルモのゴールの起点となるクロスを入れたのは彼だった。
試合前は不安要素だったスペイン代表の最年長出場記録を更新し続けるベテランSBが攻守に活躍できたのには理由がある。