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アトレティコ・マドリード、30歳のベテランMFを放出か。本人も移籍に前向き? 「経済的な問題よりも…」

text by 編集部 photo by Getty Images

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アトレティコ・マドリードのサウール・ニゲス

【写真:Getty Images】



アトレティコ・マドリードのサウール・ニゲス


 スペイン人MFサウール・ニゲスのセビージャ移籍が近づいている。スカッド刷新を進めるアトレティコ・マドリードは、高額年俸のサウールと契約を解除して新チームへと送り出す模様だ。スペインメディア『Fichajes.com』が、現地時間8日に報じた。



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 サウールはかつて、ゴール前の飛び出しやミドルシュートで得点に絡むことができる大型ボランチとしてブレイク。情報サイト『transfermarkt』によれば、最盛期の19/20シーズンの市場価値は9000万ユーロ(約144億円)にも上っていたが、クラブがリーグ制覇を成し遂げた翌シーズン以降、スランプに陥ってしまった。2021年夏にはチェルシーにレンタル移籍をするものの、苦戦を強いられ、アトレティコに復帰後も振るわず、今では市場価値を750万ユーロ(約12億円)にまで下落させている。

 一方、所属するアトレティコ・マドリードはチームを再編中で、エースのスペイン代表FWアルバロ・モラタにも移籍の噂が立っている。11月21日に30歳を迎えるサウールの場合は、復帰して以降、戦力的に重要でないというだけでなく、その契約にも問題があるとみられる。同メディアによると、サウールとアトレティコの間には、移籍市場からの人気が絶頂だった2017年に、2026年6月30日まで延長した年棒700万ユーロ(約11億円)の契約が存在しており、この異例の長期契約がクラブの財政を圧迫している。このため、双方は契約解消の方向で話を進めているようだ。

 クラブにとって負担が大きいサウールには、セビージャが関心を示しているという。同メディアによれば、「サウールは、アトレティコで得ている現在の報酬よりもかなり低い金額で、セビージャに向かうことになる。経済的な問題よりも、ベストコンディションを取り戻すために、継続的に出場できる環境を優先した」と、再起を期する本人の意向で移籍交渉が進んでいることを伝えた。

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