フットボール批評オンライン

サッカー日本代表の3バックは「ただ選手を入れ替えているだけ」ゲームプランの解像度に疑問【スペイン人指導者の分析】

シリーズ:スペイン人指導者の視点 text by 川原宏樹 photo by Getty Images

疑惑の払拭へ「甘くない」アジア最終予選の戦い方


 実は、細かくプランニングしているが選手ができていない可能性も否めないし、そもそもこれまでとは全く違う革新的なアプローチをしているかもしれない。どのような指導がなされているか、その詳細を知ることができない以上は「なんとも言えない」というのが大前提とアレックスは話す。

 あくまでも試合という結果から見えたことは、ゲームプランの解像度が低いのではないかという疑惑である。

 いよいよ9月から最終予選が始まる。対戦国は着々と日本対策を進め、アジアカップで露呈した弱点を否応なく突いてくるだろう。最終予選ではそういったことも考慮したプランニングが必要になってくる。

 森保監督はアジア勢との戦いを「そんなに甘くない」と常々主張している。それを証明するためにも、考え抜いたゲームプランで臨み疑惑を払拭してもらいたい。

(取材・文:川原宏樹)

【関連記事】
なぜ3バックなのか?「シャビ・アロンソはレアル・ソシエダBで…」相手なき理想に戦術は存在しない【スペイン人指導者の分析】
「はるかに遠い」サッカー日本代表の3バックをスペイン人指導者が分析。レバークーゼンと何が違うのか?「評価のポイントは…」
サッカー日本代表、W杯アジア最終予選のキックオフ時間や放送予定は?

【了】

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!