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Jリーグ 2か月前

最後は山田大記に託された。ジュビロ磐田の劇的同点弾が生まれた経緯「タスクはクリアになっていた」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

山田大記が指摘する「ちょっとしたところ」



「いくつか得点できる形がある自信がありながら、もう1つゲームの主導権を握って、自分たちのサッカーができる時間を増やすには、もっと攻撃のクオリティだったり自信の部分だったり、そういうところが上がってくれば。ちょっとしたところだと思いますけど、そこの成功体験ができれば」

”昇格組”である磐田は横内監督が”勝ち点40以上”を目標に掲げる。勝ち点40というのはあくまで最低ラインだが、ACLの出場権獲得やタイトルを目指す大事なプロセスとなるシーズンで、あまり背伸びをせずに、着実に成長していく段階にある。

 その道のりに関して「言葉でうまく言えないですけど、積み上げているし、すごく良い意味で伸びしろがある感じがすごくしている」と手応えを感じている。それを確かなものにしていくために、山田が「もうちょっと、状況判断、立ち位置、パスの選択だけで全然違う」と指摘する部分に、もっとこだわってやっていけるかどうかが今後の立ち位置を決めることになりそうだ。

 現在16位の磐田にとって、下を見ればJ1残留に対して決して安心できる状況ではないが、前向きに取り組んでいく意識と努力の積み重ねが、結果としては勝ち点40にいち早く到達し、その先に行くための手掛かりになっていくはずだ。

(取材・文:河治良幸)

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