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J1が狙う? J2で輝く若き逸材10人。恐怖と希望の移籍市場、夏の“個人昇格”は実現するか?

シリーズ:J2で輝く若き逸材10人 text by 編集部 photo by Getty Images

DF:新保海鈴(しんぼ・かいり)

レノファ山口FCの新保海鈴
【写真:Getty Images】


所属クラブ:レノファ山口FC
生年月日:2002年8月16日(21歳)
2024リーグ戦成績:23試合1得点7アシスト

 元サッカー日本代表の田中隼磨の息子としても知られる新保海鈴は、2024シーズンに急激に評価を高めている選手の1人だろう。昨季は育成型期限付き移籍でJ3のいわてグルージャ盛岡でプレーしていたが、現在はJ2のレノファ山口FCに復帰して左サイドバックのレギュラーを務めている。

 新保のスタッツで特に目立つのは、アシスト数の7だ。これはリーグ2位の数字である。これだけでも、左サイドから精度の高いクロスボールを供給できることは分かるが、新保の武器はキック精度だけではない。ボールキープの技術も高く、プレーの選択肢が豊富なところも大きな魅力だ。

 新保はほとんど助走を取らずに左足で正確なクロスを出せる。相手がこれを警戒していると、スルリと中にドリブルで切り込んでいける。セレッソ大阪U−23時代は、攻撃的なポジションが本職だったこともあり、突破力には自信があるようだ。クロス数、ドリブル数ともにリーグ全体で2位の数字を誇っており、新保の攻撃性能はデータとしても光っている。

 キャリアでJ2初得点となった第14節のモンテディオ山形戦では、胸トラップから華麗なジャンピングボレーを叩き込み、FW顔負けの得点センスを見せつけた。J3からJ2へに難なくステップアップした新保は、さらに上の舞台を見据えているかもしれない。

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