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明治安田J1リーグ第22節、サンフレッチェ広島対ヴィッセル神戸が5日に行われ、1-3で神戸が勝利した。サッカー日本代表GK前川黛也は、広島のアカデミー出身。古巣撃破の立役者となった29歳は、当時の苦い思い出を振り返りつつも、今置かれている状況と課題を見つめている。(取材・文:元川悦子)
サンフレッチェ広島は「憧れ」でもあり「一番苦い思い出のあるチーム」
6月30日の鹿島アントラーズとの上位対決を3-1で制し、優勝戦線に再浮上してきた昨季王者・ヴィッセル神戸。7月5日のアウェイ・サンフレッチェ広島戦は首位・町田ゼルビアを射程圏内に捉えるか否かを左右する重要な一戦だった。
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鹿島戦で負傷した酒井高徳は欠場したものの、前回揃ってゴールを挙げた大迫勇也・武藤嘉紀の両エースは健在。彼らを軸に広島を確実に攻略したかった。
この試合に強い闘志を燃やしていたのが、守護神・前川黛也だ。広島出身で、元日本代表GK和也さんを父に持つ。小学校時代は大分トリニータU-12に所属し、途中からサンフレッチェ広島ジュニアに移り、中学時代はジュニアユースに在籍した。2年まではフィールドプレーヤーだったが、3年でGKに転向。そこから本格的に守護神の道を歩み出したものの、ユースに上がれず、広島皆実高校に進むという苦い経験をしているのだ。
「サンフレッチェ広島というのは僕の憧れでもあるんですけど、一番苦い思い出のあるチーム。ジュニアユースの頃はユースに上がるセレクションに落ちたし、ずっとBチーム・Cチームでやっていた。『お前はプロになれない』といった厳しい言葉も数多く言われましたし、本当に苦しいことが多かった」と本人もしみじみ言う。