GK:ケイラー・ナバス(元コスタリカ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年12月15日
前所属:パリ・サンジェルマン(フランス)
23/24シーズン成績:4試合6失点
2022年に行われたカタールワールドカップで日本代表の前に立ちはだかったケイラー・ナバスも今夏に無所属となる。現在37歳と大ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっているが、その実績と実力は申し分ない。
彼が最初に注目を集めたのがレバンテに所属していた2013/14シーズンだろう。前年に57失点、翌年に67失点を喫したクラブでナバスは37試合で39失点と大奮闘。セーブ数とセーブ率でトップに立つと、シーズン終了後に行われたブラジルワールドカップで大活躍。一気に世界的な選手に上り詰めてレアル・マドリードへと引き抜かれた。
レアル・マドリードではイケル・カシージャスやティボー・クルトワら世界的名手とポジションを争いながらも公式戦162試合に出場。2019年夏に移籍したパリ・サンジェルマンでも後にジャンルイジ・ドンナルンマが加入したが、彼とも熾烈なポジション争いを繰り広げた。
ナバスはブラジル代表GKエデルソンやアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスのように、11人目のフィールドプレイヤーとして振舞える現代的なGKではないが、シュートストップの才能は随一だ。2023/24シーズンはリーグ戦4試合とあまり出番がなかったが、2022/23シーズンの後半戦にはローン移籍先のノッティンガム・フォレストで自らの実力を証明するビッグセーブを連発した。
懸念点があるとすれば2023/24シーズンに公式戦6試合の出場に留まったことだが、試合勘に関してはそこまで問題ではないだろう。というのも、日本代表を苦しめたワールドカップの直前もナバスは全く公式戦に出ておらず、本大会が2022/23シーズンで初出場だった。それであれだけのパフォーマンスを披露できるのであれば、次なる新天地での活躍も十分に期待できる。