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明治安田J1リーグ第21節、湘南ベルマーレ対京都サンガF.C.が6月30日にレモンガススタジアム平塚で行われ、前半の1点を守り切り1−0でアウェイの京都が勝利した。この試合でプロデビューを果たした中野瑠馬だったが、実は試合前日に曺貴裁監督から怒られていたという。(取材・文:藤江直人)
待ち焦がれたデビュー戦「緊張している場合じゃなかった」
ボールに触ったのはたった一度だけだった。自陣の右サイドに弾んだこぼれ球に素早く反応した、京都サンガF.C.のMF中野瑠馬は左足で思い切りクリア。ボールは湘南ベルマーレのゴール前まで飛んでいった。
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時計の針はこのとき、8分が表示された後半アディショナルタイムをすでに回っていた。キックオフ前の時点で、J1リーグ戦18位の湘南に対して京都は19位。勝ち点差わずか1ポイントで迎えたシックスポイントマッチは中野のクリアから約1分後に、京都の1−0の勝利とJ1残留圏の17位浮上とともに幕を閉じた。
立命館大学の4年生で、来シーズンからの京都加入が決まっている中野は、両足がつってプレー続行が不可能になったFW一美和成に代わって、アディショナルタイムに入った直後の91分に投入された。
中野は3年生に進級する直前の昨年3月に2025シーズンの京都加入が内定。同時にJFA・Jリーグ特別指定選手として京都に登録されたが、柏レイソルとの前節まで一度もベンチ入りを果たせていない。待ち焦がれたデビュー戦をボールタッチ一回と、あとは一度のスローインで終えた試合後。第一声をこう弾ませた。
「あまり緊張はしなかったですね。状況が状況だったので、緊張している場合じゃなかったです」
ホームのサンガスタジアム by KYOCERAに柏を迎えた26日の前節。京都は2−1で迎えた後半アディショナルタイムの97分に痛恨の同点ゴールを喫して引き分け、2試合ぶりの白星を逃していた。
中野が言及した「状況が状況だった」とは、京都の1点リードで迎えた同じ試合展開を指していた。