2位:濃野公人(鹿島アントラーズ)
生年月日:2002年3月26日(22歳)
前所属:関西学院大学
今季リーグ戦成績:21試合5得点0アシスト
濃野公人は、関西学院大学を卒業したばかりの選手で、ルーキーイヤーで衝撃的な活躍を続けている。
サイドバックでありながら5得点を決めていることが示す通り、濃野は攻撃意識の高さが武器の1つだ。左サイドでボールをつないでゲームをつくることが多い鹿島は、右サイドに広大なスペースが生まれることが多く、濃野はそこを絶えず狙っている。プロ初ゴールとなった4月13日の京都サンガF.C.戦では、藤井智也がドリブルで左サイドのタッチライン際を突破した後、ゴール前まで走っていた唯一の選手が濃野だった。高校時代はFWだったこともあってか、ゴール前での落ち着きもサイドバックとは思えないほど冷静で、チャンスをしっかりとものにする決定力もある。
濃野の決勝点で勝利を収めた第10節・ガンバ大阪戦のあとでランコ・ポポヴィッチ監督は、「彼の1番の良さは攻撃の部分。彼に守備に専念してくれと言うこともできる。ただそれは彼にとって良くない。見せてくれているもの、クオリティは素晴らしい。その彼の良さを消したくない。活かしていきたい」とクラブ公式サイトでコメントを残していた。
ただ、本人は守備も疎かにするつもりはない。タックル数、リカバリー数、ブロック数はいずれもチームで2位の高水準で、攻守両面で鹿島にとって重要な存在となっている。