1位:ドレシェヴィッチ(FC町田ゼルビア)
生年月日:1997年1月24日(27歳)
前所属クラブ:ファティ・カラギュムリュク(トルコ)
今季リーグ戦成績:17試合2得点0アシスト
J2からの昇格組であるFC町田ゼルビアがJ1で首位を走っている要因の1つは、ドレシェヴィッチを獲得したことだろう。Jリーグ初挑戦のコソボ代表DFは、ここまでJ1で17試合に出場している。
分厚い守備から速攻につなげる形を得意とする町田でセンターバックを務めるドレシェヴィッチは、もちろん対人守備の能力に不足はなく、特に空中戦の強さが周囲に安心感を与えている。
ただ、それ以上にインパクトが大きいのは、攻撃面の貢献だ。視野が広く、正確な右足のキックがあるため、攻撃の起点としての存在感が大きい。相手のプレスがきても冷静にかわす高いスキルがあり、対戦相手もうかつに飛び込むことができない。
第8節のヴィッセル神戸戦では、ドレシェヴィッチのスキルが詰まった見事なゴールが生まれた。町田が左サイドでボールを持っていると、ペナルティーエリア内の空いたスペースにドレシェヴィッチがスルスルと走り込んでクロスを受けた。ボールが吸い付くような華麗なトラップから、飛び込んできた相手をキックフェイントでかわして、右足でゴールを決めている。状況判断の良さ、スキルの高さ、ゴール前の冷静さと、どれをとってもセンターバックとは思えないレベルのものだった。
1列前でも十分にこなせるだけの能力を持った選手がセンターバックにいることで、町田は低い位置からでも攻撃を組み立てることができる。ドレシェヴィッチの活躍が、町田躍進の一因になっていることは間違いない。
【関連記事】【2024年】J1リーグ戦力総合評価ランキング1~10位。優勝候補はどこだ? 全20クラブを格付け!
なぜ転落…。 日本の「消えた天才」サッカー選手10人
Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング。人気や育成、成績など各指標からJ1~J3全60クラブを順位化
【了】