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明治安田J1リーグ第21節、浦和レッズ対ジュビロ磐田戦が6月30日に埼玉スタジアム2002で行われ、3-0でホームチームが快勝した。チームの主軸でリーダー的存在でもあった酒井宏樹とアレクサンダー・ショルツが退団するなか、若い力が台頭。中でも、佐藤瑶大は強い覚悟を持ってこの試合に臨んでいた。(取材・文:石田達也)
激震の浦和レッズが掴んだ勝利
近年にない圧倒した戦力を補強し、優勝候補に上げられた浦和レッズだが、現時点で中島翔哉やサミエル・グスタフソン、安部裕葵、小泉佳穂、松尾佑介、前田直輝、関根貴大ら多くの怪我人を抱え、誰かが戻ってくれば誰かが出られないという苦しい台所事情を抱える。さらに、この試合前にはキャプテンの酒井宏樹と副キャプテンのアレクサンダー・ショルツ、そして中盤を司る岩尾憲の退団が決定し、異例とも言える状況下で不安材料が山積していた。
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それでも、ジュビロ磐田戦は終わってみれば若い力が起爆剤となり、ネガティブな要因を吹き飛ばすような活躍を見せ3-0での快勝。シュート数は浦和の22本に対し、磐田は僅か5本という圧巻の内容となった。
浦和は[4-3-3]ではなく、前節に続き[4-2-3-1]の布陣でスタート。立ち上がりからボールを保持して磐田陣内に攻め入ると、21分にスコアが動いた。佐藤瑶大がボールを持ち出し、この日がASローマ(イタリア1部)から期限付き移籍の契約最終日になるオラ・ソルバッケンが仕掛けると渡邊凌磨がキープ。そこを伊藤敦樹が追い越し深い位置からセンタリングを上げると、逆サイドから助走を付けペナルティーエリアに侵入した石原広教がヘディングで叩きつけゴールを奪った。
意外にもこれがプロ8年目の石原にとって初ゴール。「敦樹のボールが完璧でした。監督はサイドバックが点を取らなければいけないと言葉に出していたので、そのポジショニングが結果になったと思います」と、アドバイスを直ぐに受け入れ、得点という形で成果を見せた。
しかもこれがチームのJ1通算1600点目となるメモリアル弾となった。「レッズというビッグクラブに歴史を刻めたのは嬉しいですし、レッズの一員に成れたと感じています」と笑顔で語った。