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Jリーグ 6日前

宮本優太にしか出せない色がある。171cm京都サンガCBの変わったルーティーン「調子乗りなので…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

「高め合いながら分かり合えている」2人の右サイドバック



 宮本は「戦術上、僕らのサイドバックは高い位置にプレスをかける。そこで僕が心(福田)には裏はカバーするから大丈夫だよって声をかけていたので、心も思い切っていってくれた」と言う。福田は「裏を取られても宮本選手がカバーしてくれるという信頼感はあります」と信頼を強調していた。

「お互いにサイドバックの選手なので、お互いの特徴を分かっているので僕はやりやすかった」と福田が言えば、宮本も「同じサイドバックだからこそ、高め合いながら分かり合えている部分がある」と話す。右サイドバックのポジションを争う2人だからこそ生まれる関係性なのだろう。前に圧力をかける福田と、後ろをカバーする宮本の関係性がこの日は効いていた。

 宮本がスタートからセンターバックを務めたのは3月29日の東京ヴェルディ戦が初めて。自身より大柄な相手とマッチアップすることが多いポジションでも、必死に食らいついてチャンスを掴んできた。

「自分としても(センターバックに)慣れてきました。でも逆に慣れたことで新鮮さがなくなってカバーリングの距離感が遠くなってしまうと良くない」

 そう話す宮本にはセンターバックでプレーするときのルーティーンがある。一種のイメージトレーニングだが、一般的なそれとは少し異なる。

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