GK:アンドリー・ルニン(ウクライナ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年2月11日
グループリーグ成績:1試合3失点
2023/24シーズンに所属するレアル・マドリードで、シーズンの大半を怪我のために不在だったティボー・クルトワの穴を埋めたのがアンドリー・ルニンだった。チェルシーからローン移籍で加入していたケパ・アリサバラガとのポジション争いを制し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではビッグセーブを連発して優勝に大きく貢献していた。
この好調そのままに、ユーロ2024(欧州選手権)に乗り込んだが、ルーマニア代表との初戦で失点に絡むミスを犯している。味方選手から受けたバックパスをダイレクトで左サイドの選手に展開しようとしたところをルーマニア代表の選手に奪われてしまい、最後はニコラエ・スタンチュに強烈なミドルシュートを決められてしまった。
そもそも相手選手がプレッシャーを掛けてきている場面でのバックパスだったため、彼に全ての責任があるとは一概に言えないが、狙ったところにパスが通っていない以上は批判をされても仕方ない。53分にはラズバン・マリンにもボックス外からミドルシュートを決められ、57分にもダメ押しとなるゴールを決められた。
1試合で3失点を喫したことで、セルゲイ・レブロフ監督は第2戦からGK交代を決断。正GKに抜擢されたアナトリー・トルビン(ベンフィカ)は2試合で9本の枠内シュートを打たれながら、1失点に抑えてみせた。両者はハイレベルなポジション争いを繰り広げていたが、この3試合で大きく明暗が分かれた。