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「マコのよさは…」スキッベ監督が満田誠にかけた言葉。サンフレッチェ広島で探すスランプ脱却の糸口【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグ第21節、川崎フロンターレ対サンフレッチェ広島が29日に行われ、1-1の引き分けに終わった。先発を外れることも多かった元サッカー日本代表MF満田誠は、複数のポジションをこなして起死回生の同点弾を叩き込んだ。指揮官がゆるぎない信頼を寄せる24歳は、苦境から這い上がろうともがいている。(取材・文:元川悦子)


サンフレッチェ広島に課された新たな課題

サンフレッチェ広島の満田誠

【写真:Getty Images】

 ミヒャエル・スキッベ監督体制の2022・2023年に2年連続J1・3位となり、就任3年目の今季はリーグタイトル獲得も十分可能ではないかと見られたサンフレッチェ広島。開幕戦で浦和レッズを2−0で撃破した時点ではそれだけの底力が感じられた。

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 ところが、6月に入って日本代表経験のある川村拓夢と野津田岳人のボランチ2枚が立て続けに移籍し、中盤のバランスをどう取っていくかという新たな課題に直面している。

 2人が抜けて一発目だった6月19日の横浜F・マリノス戦では、5月から控えに回っていた満田誠がボランチで抜擢され、松本泰志とコンビを組んだ。しかし、不可解な退場劇に見舞われ、チームもまさかの逆転負けを喫してしまう。

 続く22日の柏レイソル戦では松本をアンカー気味に配置し、その前に大橋祐紀と加藤陸次樹を並べる3-1-4-2にシフト。攻撃的布陣で勝利を収めると、26日のアルビレックス新潟戦も同じ形を踏襲するかと思われた。

 ところがドイツ人指揮官は、このタイミングで東俊希をボランチに起用。彼と松本と並べて、出場停止明けの満田を左ウイングバック(WB)に据えるという斬新な采配を披露。ここで勝ち点1を確保すると、29日の川崎フロンターレ戦も同じ形で挑んできた。

 スキッベ監督としては「マコ(満田)を左に入れることでよりゴールに直結する仕事を増やしたい」といった狙いがあったのだろう。そこは本人もしっかり認識しており、「仕掛けの部分、アシスト、カットインして得点に絡むところを求められている」と強調。それを頭に入れつつ、ゲームに向かったという。

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