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明治安田J1リーグ第20節、川崎フロンターレ対湘南ベルマーレが26日に行われ、1-1の引き分けに終わった。スーパーゴールで湘南に勝ち点1をもたらした田中聡は、勝てない悔しさを噛みしめつつ、湘南を勝利に導くために、理想のボランチ像を追求し続ける。(取材・文:藤江直人)
悔しさと安堵。湘南ベルマーレを敗北の淵から救ったゴール
116日ぶりに味わう快感だった。3月2日の京都サンガF.C.戦以来となるゴールを決めただけではない。湘南ベルマーレのMF田中聡が、1試合で複数のシュートを放ったのも実は京都戦以来だった。
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川崎フロンターレのホーム、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuに乗り込んだ26日のJ1リーグ第20節。田中が決めた今シーズン2ゴール目で1-1の同点に追いついた湘南は、そのまま引き分けて勝ち点1を手にした。敗色濃厚だったチームを救う、起死回生の一撃を叩き込んだ田中は、試合後にこんな言葉を残している。
「もうちょっとゴールを取りたいと思っていたし、何よりも最近はシュート自体を打てていなかった。チームにまったく貢献できずに、悔しい思いをしていたので、その意味では少しホッとしています」
アンカーで先発した前半。相手ゴール前のこぼれ球に積極果敢に突っ込んできた田中が、利き足と逆の右足を思い切り振り抜いた。湘南が放った最初のシュートはしかし、ゴールの枠をとらえられなかった。
後半開始とともに、湘南はシステムをそれまでの[3−4−2−1]から[4−4−2]へとスイッチ。田中のポジションも鈴木淳之介と組むボランチに変わったなかで、湘南は62分にFWマルシーニョにゴールを喫して先制されてしまう。迎えた78分。敵地を騒然とさせた田中のスーパーゴールが生まれた。
右サイドでのパス交換から、前半の右ウイングバックだったポジションを後半は右サイドバックに変えていた鈴木雄斗が、中央のやや後方へ横パスを送る。ターゲットは川崎陣内のバイタルエリア。川崎のボランチ、橘田健人やゼ・ヒカルドの寄せが甘く、ぽっかりと空いたスペースに顔を出した田中がトラップした次の瞬間だった。