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バルセロナの若き天才、ミカイル・フェイ

　バルセロナBに所属するセネガル代表DFミカイル・フェイの去就について、これから数日のうちに動きがあるようだ。ポルトをはじめとする多くのクラブからの関心が長らく伝えられており、現地時間25日のスペインメディア『MARCA』の報道によれば、バルセロナはすでに具体的な金額と交渉期日を提示しているという。

　2004年生まれのフェイは対人能力に秀でた左利きのセンターバックで、左サイドバックにも対応可能のユーティリティー。今年3月、バルセロナのトップチームでの出場がないままセネガル代表に招集されると、デビュー戦で見事なロングシュートを決め、一躍脚光を浴びた。Bチームからの昇格も期待されたが、トップチームのセンターバックは現在、ロナルド・アラウホ、アンドレアス・クリステンセン、ジュール・クンデ、そして今季台頭したパウ・クバルシと、頭数は揃っており、今季は昇格が実現しなかった。

　また、財政問題を抱えるバルセロナとしては、フェイに関心が集まっている今夏、まとまった移籍金を得られるならば放出もやむなしといった姿勢で、41歳のペペに別れを告げ、後釜を探しているポルトとの移籍交渉が続いている。同メディアによれば、バルセロナが提示した条件は、「移籍金1500万ユーロ（約24億円）」「買い戻しオプション付き」「6月30日までの支払い」という3つだという。

　このうち3つ目は、バルセロナが移籍金の発生を今季の会計処理に間に合わせ、財政収支の均衡を図るために設けた期限のようだ。この期限、すなわち7月1日以降は「1500万ユーロという価格はなくなり、フェイの売却を急ぐ必要がなくなる」ため、フェイはアメリカでのプレシーズンツアーに参加し、ハンジ・フリック新監督に、フェイの去就の判断を仰ぐことになるものとみられる。しかし、ポルトは条件の1つ目の「移籍金」と2つ目の「買い戻しオプション」に難色を示しており、移籍実現については、クラブ間での歩み寄りが必要とされている。