クリスティアンソンが出した現役Jリーガーの名前

「フィジカルに特化した選手にとっては、日本でプレーするのは大変かもしれない。一方、技術のある選手として知られているのなら、プレースタイルという点でJリーグに適応するのにそれほど苦労しないと思います」

「（日本と北欧の）レベルを比べるのは難しい。サッカー選手なら『自分がいまプレーしているリーグのほうがレベルは高い』と思うはずなので、北欧から日本にやって来た選手は、日本のほうがレベルが高いと周囲に話すのではないでしょうか」

　Jリーグは以前と比べると北欧出身の選手が増えた。そのなかでもクリスティアンソンはショルツについて言及。プレーはもちろんのこと、デンマークメディアのインタビューやほかの選手から聞いた話によると、人としても優れているのだろうと感じるという。

　最後に、将来について聞いた。引退後のキャリアについてもある程度思い描いているようだ。

「いまは日本のクラブと契約することしか頭にありませんが、契約できたらできる限り日本で長くプレーしたいですね。私は年齢的にまだ若いですが、サッカー選手としてキャリアを終えたあとのことも少し考えていて、将来は日本からスウェーデンやデンマークなど北欧のリーグでプレーする日本人選手の力になりたい。スウェーデンやデンマークでは日本語を話せる人はほとんどいないので、そういう意味では多岐にわたって彼らの助けになれるはず。英語など外国語を学びたい、というのであればサポートできます。面白いチャンスだと思いますね。ただ、まずはトライアルに受かって日本サッカーの世界に入ることが今の目標です」

（取材・鈴木肇）

プロフィール：鈴木肇（すずき・はじめ）

1978年生まれ。東京都足立区在住。1994年米国W杯で3位入賞したスウェーデン代表に興味を持ち、2002年日韓W杯ではデンマーク代表の虜にもなり、スカンジナビアのサッカーに目覚める。Jリーグでは柏レイソルと松本山雅がお気に入り。